専業主婦からイラストレーター、そして絵本作家へ 02

専業主婦からイラストレーター、そして絵本作家へ 02

前回からの続きです。

子供が生まれて、子育てに夢中になっているうちに、本を読むこともしなくなっていて、夢さえもすっかり忘れていました。

息子が喘息でアトピーで食物アレルギーで、すぐ熱を出す、という状態だったので、いつも緊張の糸がピン、と張ってる感じでした。

が、そのころ忙しいとか言いながら、なぜかファッションだけは興味があって、雑誌はよく見ていました。難しい本は読めないけど、息抜きだったんだと思います。息子をおんぶして、都心にまで、服を見に行ったこともありました。

当時私が住んでいたところは、開発中の街で、これといったお店が全くなかったのです。忙しい毎日の中での唯一の楽しみでした。

でも、イラストレーターになるという夢を思い出してしまったからには、なんとかしなくては!

読みたかった本をまず読むことにした

読みたいと思って読んでいなかった長編小説を読む。なんだかわからないけど、知識が身につきそうな難しい本も読む。哲学とか思想とか、そっち関係もよく読んでいたような気がします。歴史、特に西洋史は大好きでした。

(理系だったので、哲学とか思想系の本は読んだことがなくて。でも読んだけど、そっちはあんまりわかりませんでした、笑)

その中で、すごい、と感動したのが

古代ローマ史が大好きだったので、これ読むと自分が賢くなったような気になりました。

この本は、あの「テルマエロマエ」を書かれたヤマザキマリさんも読まれたそうです。

*そして、ベタだけど、あの「風と共に去りぬ」マーガレットミッチェル

文庫本で6冊の超大作。
映画は見ていましたが、原作があんなに面白いなんて!知らなかった!すばらしい!ほんとによかった。

同時に、映画がいかにうまく作品をダイジェストしたかもよくわかります。映画を見ても、原作を読んだ人は少ないんじゃないでしょうか。

この2冊とも、読み終えた時は感動と興奮で、1週間くらいぼーっとしていました。ああ、この物語の世界に入りこみたい!物語の中に住みたい!と思ったくらいです。

イラストレーター になろうとあれこれ試した時期にやったこと

ちょっと話は前後しますが、専業主婦になって、今度こそ自分の本当になりたいものになるんだと決めた時、まだはっきりイラストレーターになるとも絵本作家になるとも、決めていませんでした。

いちばん最初は、漫画家がいいなと思って、描いてみた

なんかフリーの楽しそうな仕事がしたい。絵が好きだから、なんか描く仕事、っていうので、実は一番最初は、漫画家を目指したのです。
ベルばらやエースをねらえ!で育ってるので。

息子が入った幼稚園が、夕方4時まで見てくれるところだったので、そのあいだに描ける!と思って、書きました。(娘はまだ生まれてなかった)

漫画家を目指した今になってみると、浅はかというか、ばかだねー、と思いますが。
いきなり32ページを書いてみて、そのあまりのたいへんさに、わたしなんか絶対無理だと。スクリーントーンをよく知らなかったので、背景の効果線も全部自分で、手書きするという、馬鹿なことしました。

よくけんしょう炎にならなかったな。まだ20代だったし。若かったんですね。

漫画をあきらめたタイミングで、2人目が生まれて、それから。

漫画家を、あきらめてそれからどうしようかな、と思っていた頃、二人目がうまれて、わたしの
「なんか素敵なフリーの仕事に就く」という夢はいったん振り出しに戻りました。

二人目が生まれたあと一年くらい、体調があまりよくなかったので、おとなしく、子育てだけに専念する日々。
ある日、ファッション雑誌を見ていたら、
「巻頭ページの秋ファッションを、セットで10人に豪華プレゼント!オリジナルバッグをデザインして応募しよう!」という懸賞があって。

バッグのデザインなんてやったことないけれど、おもしろそう!楽しそう!思い切って出してみることにしました。
なかなかいいアイデアが浮かんだので。

イラストレーターの夢に近づく子供をベビーカーに乗せて散歩中に、アイデアを練る、お昼寝中にそれを紙に書いてみる、ということをして、10個くらい考えて、そのうちの5つ案を描いて応募することに。

色を塗って、できれば、実際に作って見たかったけれど、そこまではとてもできなかった。でも今思い出しても、結構いいアイデアだったと思うし、白黒の絵だったけれど、その懸賞で、なんと佳作になりました。

秋ファッションのセットはもらえなかったけれど、賞品としてフランス製のジーンズが届きました。東京のデパートで、同じものを偶然見つけて、12000円の値札を見た時は、へへっ、やったね!ってガッツポーズしたくなりました。

ごく小さなことだけれど、このとき、たしかにある達成感がありました。可能性も感じました。がんばれば、なにかやれるのではないかと。

20代の終わりから30代の初めに読んでいた雑誌、やっていたこと

そのころ、「えほんとおはなし」という雑誌を本屋さんで偶然見つけました。
絵本の出版社である偕成社から出ていたと思います。

絵本の情報誌みたいな、おすすめ絵本などが載っていて、イラストコンテストみたいなのもあって。でもその頃は、いいな、とは思うものの、ただ見るだけでした。

当時わたしがはまっていたのは、ファッション誌で、日本版マリークレールと、なぜかオリーブ。
西村玲子さんのイラストエッセイも大好きでした。ロンロンママっていう、うさぎのお母さんが出てくる楽しいシリーズ本。

西村さんみたいな、楽しくて可愛くておしゃれなイラストを描く人になりたいなぁ、とぼんやり考えていて、ちょっと真似て描いてみたり。
服を買うと、それを着た自分を想像して、手持ちの服との組み合わせを考えて、ノートに落書きするということをよくやっていました。

イラストレーター
いまは絵本を書いていますが、その頃は、ファッション系のイラストが描きたかった。ああ、また描こうかなぁ。ファッションイラストを描く人になりたい。

シニアの素敵なファッションイラスト描きたい。冗談じゃなく。たぶん近いうちに描きます。

で、いつになったら、イラストレーターを目指し始めるんだよって、ことですが。もうすぐです。

偕成社から出ていた雑誌「えほんとおはなし」は、MOEという雑誌に生まれ変わり、白泉社から出されるようになります。
そこにも、イラストコンテストがありました。

そこに応募して、入賞する人たちの中に常連の人が現れるようになり、私は、そのうちの何人かの描く作品に強く惹かれるようになりました。わたしもこんなの描きたいっ..

続きます。
前回の記事はこちら。
専業主婦からイラストレーター、絵本作家へ01